2015年8月27日木曜日

海外旅行経験者向け、欧州2都市滞在格安旅行プランに関する提案(その1)

 824日の投稿で、筆者は新婚旅行で初めて海外に行く人へのお薦めリゾートとして、ラスベガスなどアメリカ本土は難易度が高いのでハワイのホノルルを推薦した。実は筆者には、家族連れの格安旅行でよく使うワイキキのオン・ザ・ビーチのホテルが2か所ある。

この言わば我が家の2つの常宿ホテルの部屋は、いずれもやや狭い約30㎡(今度改装されるホテルオークラ本館の主な客室と同じ広さ)だが、ワイキキのメイン・アベニューであるカラカウア通りの中心をロイヤルハワイアン・センターとして見ると、西側に最高級ホテル・ハレクラニの姉妹ホテルであるワイキキ・パークホテルがあり、東側にアウトリガー・ワイキキ・ビーチリゾートがある。

そして、前者はハレクラニのサービスを利用できる上にDFSギャラリアやABCストアに近いという買い物上の利点があるし、また後者は、ワイキキで最高の立地にも拘らず日本人ゲストが少なく、かつ、ホテル内にあるデュークス・カヌー・クラブでの朝食も中々イケており、正に外国旅行らしさを味わえて筆者には寛げるのである。

 そう述べた途端、ロイター通信から入ってきたニュースによると、ハワイのオアフ島ホノルルで23日夜から24日朝にかけて降った大雨の影響で約190万リットルの汚水が海に流出し、海水浴客が感染症に罹患する恐れがあるため、24日から期限未定でワイキキ・ビーチが閉鎖されたという。これでは折角筆者が推薦しても、当分の間、新婚さんがホノルルに旅行する意味が無いだろう。

 そこで、今日と次回は代替案として、改めて海外旅行経験者向けの格安な欧州2都市滞在旅行プランに関する提案を2つ提示してみたい。これらはいずれも、ここ最近10年間に筆者が家族旅行で実践したプランであり、海外旅行初心者にはやや難しいが、ある程度英語が話せる経験者ならば十分実行可能であるし、中々充実した旅行になるのではないかと考える。

 今日提示する第1案は、南仏コートダジュール周遊とパリ観光セット案である。羽田発エールフランス便を使えば、パリから往復2フライト無料(欧州航空会社は全て同様)になるから、事前に購入した航空券でまず先にニースまで飛んでしまう。

そして、ニース空港からはバスで市内まで移動し、治安の悪い鉄道駅近くにないなるべく格安のホテルに宿泊する。翌日はニース旧市街や丘の上の城跡、シャガール美術館などを観光する。夏なら海水浴もできる。トイレが少なく、かつ、レストラン以外では利用に際してチップが必要であることに注意する。ミネラル・ウォーターは、中心街で買って事前に用意しておくことが必要である。

翌々日は、少し足を延ばして、モナコとのほぼ中間地点の山の上にある鷲の巣村エズに行く。トラムでVauban駅のバスターミナルまで行き、そこで1時間に1本位出ている82番か112番のバスに乗って約30分のEze Villageで降り、この高台で見晴らしの良いオモチャのような絶景の村を観光する(トラムのチケットで、バスへの乗り継ぎが1回可能だったように思う)。

 フランス入国4日目は、時間が有ればニース市内から100番のバスか電車でモナコ公国に観光に出かける。グレース・ケリーが埋葬されている旧市街やカジノで有名なモンテカルロを観て回る。但し、時間が無ければモナコ観光は止めて、この日の午後飛行機でパリに向かうこととする。

 さて、いよいよ花の都パリに着いた。シャルル・ドゴール空港からはタクシーは高くつくので、Roissy busでオペラ座まで行くのが筆者のお薦めである。所要時間は約1時間程度で、昼間は15分位の間隔で頻繁に発車する。バスの車内は広くて快適・安全だし、何より片道111ユーロで格安なのである。市内のバス停もパリのど真ん中のオペラ座の脇にあるから、どこへ行くにも迷いようが無い。地下鉄にもすぐ乗れる便利な場所に着く。

 ところで、パリの市内はコートダジュールとは比較にならない位スリや置き引きが多くたむろしている。パリの地下鉄は乗りこなすのに多少の慣れが必要だから、戸惑っている日本人はスリ連中の格好の標的になりがちなので特に注意が必要である。まだ小さい少年数人に囲まれたら、まずスリであるから、遠慮せずに声を出して追い払ってしまおう。

 パリは観光名所がセーヌ川のシテ島を中心に大体固まって存在しているから、ホテルを中心地に選べば地下鉄と徒歩で観て回ることが出来る。しかし、エトワール凱旋門やエッフェル塔は昇っても眺望が良いだけでつまらないから、記念写真を撮る程度だけに留めて省略してしまっても差し支えないだろう。セーヌ川クルーズは気持ちが良いので、試みても良いかも知れない。

 しかし、治安の悪いパリを余り歩き回るより、パリ・ミュージーアムパスを空港で事前に購入しておき、滞在中3か所だけに絞って集中観光するのが得策であると筆者は思う。

その3か所とは、「モナリザ」のあるルーヴル美術館と、ミレーの「落穂拾い」やゴッホの「自画像」を所蔵するオルセー美術館、そして郊外にあるヴェルサイユ宮殿である。特にルーヴル美術館はとてつもなく広いので、一通り鑑賞するには2日間は必要である。

また郊外にあるヴェルサイユ宮殿には電車で行かなければならないので、当然1日がかりの観光になる。最低でも鏡の間がある大宮殿(今でもトイレがほとんど無くて、常時人が並んで順番を待っている)と噴水庭園、そして、あのマリー・アントワネットが英国風田園生活の風情を楽しんだプチ・トリアノンの離宮は見学すべきであるから、見学に相当な時間を要し、かつ、とても疲れる。

何しろ敷地がとてつもなく広くて、歩くのに非常な時間がかかるのである。そして入場に際してここでミュージアムパスを持っていないと、早朝からチケット購入の長蛇の列に並ぶ羽目に陥ってしまう。

ヴェルサイユまで電車では、ナポレオンの墓があるドーム教会近くのアンヴァリッド(Invalides)駅からRER C5線でヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ(Versailles-Rive Gauche)駅まで行くのが便利だが、途中でC7線が分岐しているので観光客は注意が必要である。しかし、地下鉄から乗り換えて行くことが出来るので、それほど難しいものでもない。

したがって、3日程度のパリ短期滞在では、この3か所を観て回るのが恐らく限界であろう。これが筆者の提案する、欧州2都市滞在格安プランの第1案である。次回は続きで、第2案を提示してみたい。

2015年8月25日火曜日

佐野研二郎氏のロゴ・デザイン類似問題に関する、日米著作権法的観点からの考察

 2020年東京五輪公式エンブレムをデザインした佐野研二郎氏の様々なロゴなどのデザインが、他のデザイナーの作品を模倣したものではないかとの疑惑がこのところ世間を騒がせている。

 研究者の端くれである筆者も文章を日常的に創作しているので、論文ではないが、この手の創作物の模倣問題については一定の関心を持って見ている。しかし、著作権法の構造も十分に理解せずに単に先行作品に「似ている」という自分の思い込みだけで安易に「盗作」であると決めつける無責任なレッテル張りをして、デザイナーの足を引っ張るようなことは厳に慎まなければならないだろう。

場合によっては騒動の無責任な拡大が、そのデザイナーの職業生命を奪ってしまいかねない大きな危険を孕んでいるからだ。そもそも著作権者でないものは本来利害関係に立っていないのだから、私見の表明は慎重に行うべきであろう。研究者の中にもその辺りの機微を余り考えずに、他人の著作物に対して直ぐ「無断引用だ、借用だ」と騒ぎ立てる愚かな人もいる。そもそも論文中の「引用」は、注を付けて無断で行うことが法的に認められているにも拘らず、である。

 さて、佐野氏の問題の場合、論文と異なってロゴのデザインが専ら商業利用を目的としたものであろうから、金が絡むだけに権利侵害問題はより複雑になる。商業利用で無い研究・教育目的での先行作品の模倣の場合には、米国著作権法上、所謂フェアユース(公正な利用)が認められる可能性が高いからである。但し、フェアユースの場合でも著作権の所在を明示する必要はある。

1976年米国著作権法第107条に規定されたフェアユースが認められれば、米国内法的には他人の著作権を侵害していないことになる(その場合でも、デザイナーとしての佐野氏の倫理的責任は勿論問われる。特に先行作品を単に「トレース」した場合には、論文などで他人の著作物を「コピペ」したのと同様に厳しく非難されるべきだろう)。

今回のケースでは、佐野氏のデザインが自分の作品の模倣であるとして法的措置を検討しているデザイナーが、五輪エンブレム以外ではサントリー・キャンペーン賞品の場合も「おおたBITO太田市美術館・図書館」ロゴの場合も、それぞれアメリカのデザイナーであることから日米著作権法の当該問題に関する法的取り扱いの違いを理解して考える必要があるだろう。

 佐野氏は部下の事務所スタッフがトレースしたとされるサントリーのキャンペーン賞品8点を既に取り下げているから、この部分に関して模倣されたと主張するベン・ザラコー氏らはもはやデザイン自体の使用差し止め請求はできず、損害賠償請求が出来るだけだろう。

 その場合にも、日本の著作権法上保護の対象となるのはあくまでも創作性のある「著作物」であるから、トレースされた写真?の「著作物性」(創作性)が厳しく吟味されることになる。実際の裁判では、原告側の請求棄却となる可能性も相当にあるだろう。

また、先行作品の「著作物性」が仮に認められたとしても、トレースされた表現が先行作品を単にデッド・コピーしたものでない場合には、著作権者の「翻案権」を侵害したかどうかが改めて吟味されることになるが、その判断も非常に難しいものとなるだろう。筆者の見立てでは、日本でこの裁判が提起された場合の勝敗は五分五分といったところか。

 筆者がより興味深く問題の行方を見ているのは、もう1つの太田市美術館・図書館のロゴの類似問題である。この場合の先行作品はジョシュ・ディバイン氏が2011年に発表したロゴ「Dot」だが、確かに細い直線と黒丸を使用した表現は同一ではないが筆者が見ても非常によく似ていると思う。

 佐野氏はこのロゴ問題について、FNNの取材に対して概略以下のような反論をしている(822www.fnn-news.com)。すなわち、「一定の要件(つまり、アイデア-筆者注)を満たすデザインは世の中にたくさんある」「それが、だれか特定の人のアイデアとして認められ、ほかの人が使えないということであれば、デザインの世界では、できないことがほとんどになってしまうと思います(以下略)」という主張である。

 この佐野氏の反論から考えると、既に弁護士の助言を聞いたのだろうか、佐野氏は日本の著作権法の保護対象があくまでも著作物の「表現」部分に留まり、創作の背景となる、例えば歴史上の事実や状況設定、短いキーワードなどの「アイデア」自体が決して保護されない事をよく理解した上での発言だと筆者には思われる。

 それと同時に、この反論の口振りからは、佐野氏がディバイン氏の先行作品を実際に参考にした事実関係を窺わせる内容を含んでいるような印象も受ける。仮に佐野氏が自分のロゴの創作活動に先立ってディバイン氏の作品を参照し、そこから何らかのインスピレーションを得ていたとすれば、「依拠性」が有る事は認めたことになる。勿論、過去の判例でも、アイデアの依拠自体には日本の著作権法上何も問題がないことは明白なのである。

 このケースでは原ロゴの著作権者が米国在住であるから、日米どちらで提訴しても国際的な裁判管轄権の問題が生じ得る。そして、もし仮にディバイン氏のアメリカでの提訴が認められた場合、個別的な権利制限規定しか持たない日本の著作権法上では規定が無い、フェアユースの一般的な権利制限規定が適用されるかどうかが改めて問題になるだろう。

 1976年著作権法第107条では、研究または調査等を目的とする著作権のある著作物のフェアユースは著作権侵害とならないと規定している。そして、その判断に際して考慮すべき要素として、(1)使用の目的および性格(使用が商業性を有するか、または非営利的教育目的かを含む)、(2)著作権のある著作物の性質、(3)使用された部分の量および実質性、(4) 潜在的市場または価値に対する使用の影響、の4つが掲げられている。

 しかし、これらはあくまでも例示に過ぎず、個々のケースでのフェアユース適用の可否はその時の裁判官の判断次第なのである。その意味で日本の著作権法程厳格ではなく、緩やかな英米(判例)法的な体系となっている。

 先に筆者は商業利用のケースではフェアユースが認められにくいと述べたが、米著作権法上のフェアユースは衡平法上の合理性の原則に基づく規定である。したがって、たとえ後発作品が商業利用を目的とするものであっても、その新しい表現が原作品を改変して新たな目的や異なる性質の新規物を付加する使用方法である“transformative use”であれば、フェアユースの推定が与えられ市場への影響の不存在を推定できるとされている。

例えば、映画「プリティ・ウーマン」主題歌のラップ調パロディ曲を被告が営利目的で著作権者に無断で発表した事案が問題となったケースに関して、パロディが原作品と異なる市場価値を持つことを認めた連邦最高裁の判例がある(1994年キャンベル判決)。

 このように考えてみると、仮に米コロラド州在住のディバイン氏が米国の裁判所で佐野氏に対する著作権侵害訴訟を提起してその管轄権が実際に認められた場合、今回のロゴ類似問題は、もろに米国著作権法上のフェアユースの可否に論点が絞られることになるのではないだろうか。

2015年8月24日月曜日

新婚旅行で初めて海外に行く人へのお薦めリゾートは、ホノルルかラスベガスか?

 筆者はこの夏、20年ぶりにラスベガスに家族旅行で行ってきた。妻の会社の後輩さんが新婚旅行で、この11月にラスベガスに行くそうである。そこで、今日は新婚旅行の訪問先としてのラスベガスについて、筆者の家族旅行における感想も含めて私見を述べてみたい。

 まず前提として考えなければならないのは、妻の後輩さんとそのご主人は英語が余り堪能ではないという点である。つまり、彼らがラスベガスまで米国内便を乗り継いで無事到達できるかどうか、多小の難関が待っていることを最初に指摘して置かなければならない。

 日本からラスベガスに行くには、通常ならロサンゼルスかシアトルあたりのアメリカ西海岸の都市を経由して米国内線を乗り継いで行く必要がある。羽田から深夜発の飛行機で行くことが出来るのは利点であるが、ラスベガスへの直行便は無い。その上悪いことに、アメリカはテロ対策を考慮してか、まず乗継地でバッゲージを受領して入国審査を通らなければならない。これが日本や欧州と比べると(イスラエル入国審査程ではないが)、とてつもなく時間がかかるのである。

 なぜならアメリカの入国審査では指紋や顔写真を採取される上、事前にESTA(電子渡航認証システム)を1人当たり14ドル、クレジット・カードで支払って登録していたとしても、審査官から様々な質問を浴びせられるからである。英語が苦手な場合、まずここで出鼻を挫かれる羽目に陥るだろう。

筆者の家族旅行のケースでも、90分の乗り継ぎ時間では危うくシアトルからラスベガス行きの国内便に乗り遅れるところだった。欧州便と比べてアメリカ便は日付を跨ぐので、10時間以上のフライトでは時差ボケも相当きつい。ハワイ便は、フライトがそれ程長時間では無いことが良い点だ。ビジネスクラスで行くならともかく、新婚旅行ではフライト時間と時差ボケの疲労度も極めて重要な要素と言えるだろう。

 次に、ラスベガスは街全体が楽しい一種のテーマパークであるが、ホテルのレセプションが常に長蛇の列を成していて、チェックインやチェックアウトでは下手をすると30分待ちが当たり前だ。これはラスベガス中心部(ストリップ)のホテルがほぼ例外なく大規模カジノホテルで、桁違いの人数のゲストを(特に週末に)泊めているためだ。新婚旅行の場合、長時間の待ち時間は興醒めであろう。英語が不得手な旦那さんの対応に、奥さんが切れる可能性も高まりかねない。

チェックアウトでは時間がかかる上に、リゾート・フィーという意味不明の追加料金の支払いも要求される。ホテルの室内は客を寛がせずカジノに直行させるため、多くの場合コーヒー・メーカーも用意されていない。但しホテルはとても大規模なので、必要な設備はどのホテルでも大体揃っている。歩いて部屋に辿り着くまで非常に時間がかかることが多いのが、逆に欠点である。英語でスタッフに尋ねることが出来ないと、ホテル内で迷子になりかねない程だ。

 第三にホテルのバフェ(ビュッフェ)も含めて、食費が非常に高い。夕食では、1人当たり30ドル以上はまずかかってしまう。安上がりに済ませるには、ホテルやショッピング・モールのフード・コートを利用するか、ドラッグストアかハワイにもあるABCストアでサンドイッチやサラダを買う手もあるが、それでも110ドル以上は費やしてしまう。日本国内のコンビニに比較すると、極めて割高な値段である。ちなみにミネラル・ウォーターも1リットルのペットボトルが2ドル以上はする。日本で言う所の350ミリリットルの缶酎ハイや缶ビールが34ドル位で、これも昨今の円安では懐が痛む値付けと言えるだろう。

 ラスベガスの良い所は、グランド・キャニオンなどのアメリカ大自然に日帰りの現地ツアーで簡単に参加できることだ。ただし、ホテルの時計がサマータイムに設定し直されていないことが多いから、夏に行くとツアー集合時間を間違える危険性が大いにある。こういうところは、アメリカのホテルは日本のホテルに比べると非常にアバウトだし、全てゲストの個人責任にされホテルは一切補償してくれない。

ちなみに、ラスベガス便はよく遅延や欠航するので、その点のリスクも十分計算に入れておくべきだろう。日本帰国が1日遅れ、羽田から出国したのに成田に帰国させられる羽目に陥ることも有り得るのだ。したがって、会社の休暇は、当初の予定より1日か2日は余分に取っておいた方が無難である。

 以上のラスベガス旅行における難点は、ハワイの特にホノルル旅行ではほぼ考慮する必要が無い。英語が苦手な日本人でも、ホノルルならばラスベガス同様入国審査に時間がかかることを除外すれば、さほど初海外旅行の困難は感じないだろう。夏ならば海水浴もできるし、ラスベガスと同等程度にショッピングも楽しめるから、新婚旅行ではやはりハワイのホノルル行きが絶対にお薦めだろう。

ラスベガスなどアメリカ本土は、初めて海外旅行に行く日本人にとっては総じて難易度が高いと筆者には思われる。テーマパークのようなアメリカ的なまがい物感も、人によって好みが分かれる所ではないだろうか。

逆に新婚旅行で行くなら、むしろパリやウィーン、プラハなどのヨーロッパの諸都市の方が、重厚な音楽や文化の伝統に触れることが出来て良いのではないかと筆者は感じる。ただし、最近の欧州はイスラーム過激派などのテロが起きるリスクが否めないこと、そしてスリや置き引きなどの軽犯罪に常時気が抜けないこと、屋外に余りトイレが無いこと(有れば、利用に際してチップを払わなければならない)、水を買うドラッグストアやコンビニが殆ど無いことが、ヨーロッパ旅行に際しての難点と言えば言えるかもしれない。