2015年5月19日火曜日

NHKニュース おはよう日本「特集 最新婚活事情」に関する所見

 今朝の7時台のNHKニュース「おはよう日本」で、最新の婚活事情が特集されていた。それによると、配偶者のいない日本人の割合は80年代頃から増加しており、国の推計によると女性の約45%、男性の約41%に上るそうだ。

 そういうわけで、最近のNHKではよく婚活事情が取り上げられている。今朝の特集では、街コン(街ぐるみでの大規模な合コンの意味らしい)での利便性向上のために結婚情報誌の出版会社が開発した、事前に共通点の多い相手を自動検索するアプリや、シングルマザーやシングルファーザーのための託児付きの婚活パーティーの存在などが紹介されていた。

 どちらも大変興味深かったのであるが、データ上の条件をより効率的にマッチングさせることや、いわゆる「出会いの機会」を向上させるだけでは、恐らく男女間の婚活に抱く認識上のミスマッチを解消することはできないと思う。

 それというのも、筆者自身が39歳でようやく結婚できたという晩婚であったため、それなりに婚活なるものを実践した経験を持っているからである。そこで、今日は婚活について、あくまでも男目線に立って自分なりの所見を披露してみたい。

 まず、婚活とは、男はあくまでも女性に選ばれる立場であることを再認識しなければならない。つまり、婚活における男側の置かれた立場は、結婚適齢期の女性に選ばれるために、他の男との不断の競争状態を強いられているということだ。

 この点に関する認識が甘く、自分に選択肢があると誤認している男性が多いと思う。学歴、年収、容姿、それに加えて最近は家事・育児の遂行能力など、他の男に対していかに自分が比較優位であるか、それをまず具体的に女性サイドに示さなければならないのが婚活成功の前提条件なのである。

 それを忘れて、「結婚したら家庭に入ってほしい」とか、「お金が無くとも心が大切でしょう」とか、女性の選択肢を自ら狭めるような頓珍漢な言動をする男性がまだいるのではないか。このタイプで結婚できない人が、自分に自信のあるエリート男性には特に多いと思われる。

 逆に、客観的に見て自分に経済力や自信のない男性も、婚活では絶対に成功しない。女性サイドは、平均的に男性に対して年収600万円以上の稼ぎを期待している。これは、昨今の不況下に生きている30代位の結婚適齢期の日本人男性にとっては、中々高いハードルと言えるだろう。この基準を満たしているのは、同世代男性の4、5%程度に過ぎないだろう。

 しかし、自分の経験で考えても、この程度の年収が確保できなければ、妻が仮に専業主婦となった場合を想定すると、東京都内で子供1人を私立中学に入れることも、夏休みにちょっとした家族旅行に出かける余裕さえも、恐らく諦めることになる。

 ただし、600万円を世帯年収と考えれば、仮に夫の年収が400万円でも、妻が共働きしてくれればクリアできる可能性は大きい。その意味で、年収400万円位に到達している男性は、条件次第で婚活に成功できる可能性があるのではないか。しかし、この場合、女性側との条件のマッチングは非常に難しくなるだろう。

 さらに、婚活が成功するのは、男の年齢上、まず39歳までと考えた方が良い。これ以上の年齢になると、仮に結婚できても、定年までに子供を大学卒業まで無事養育できるかどうか、ギリギリの状態に陥る羽目となるからだ。逆に、39歳までならば、10歳くらい若い女性と結婚できる余地も男性側に残されている。実を言うと筆者は、それで結婚できたモデル・ケースなのである。妻からは、「もしあなたが、当時40歳だったとしたら、多分結婚しなかっただろう」と言われたことがある。

 実際の国勢調査(2005年人口動態統計)からデータを算出すると、40代独身男女の結婚できる確率は、いずれも1%程度で2%に達しないと思われる。

 したがって、男性サイドは、何としても39歳までに、婚活を終えなければならないと言えるだろう。

 このように、婚活において選択肢はあくまでも女性側にあり、男性側が女性を選択できる余地はほぼ皆無と言ってよいのであるが、男性側が唯一考慮すべき点は、結婚適齢期の年齢に至っても母親離れのできない女性とだけは、絶対に結婚してはいけないということだけだろう。たとえ、如何に相手の容姿が自分の好みであったとしても、この原則だけは曲げない方が良いと思う。

 自分の短い婚活経験では、意外とこういう母娘密着型の女性が多かった印象がある。女性が男性のマザコンを毛嫌いするのと同様に、女性のマザコンも結婚した後に、夫婦間で解決困難な(例えば妻の母の介護等の)様々な問題を生じさせかねないリスクを伴っているからである。 

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